第11夜:タクシーの運転手さん×出会いと別れ
六本木ヒルズから渋谷までタクシーに乗った。
ヒルズの地下は、どの交差点に出るかで多少分岐があり、年配の運転手さんはブレーキ踏みつつ確認しながらハンドルをきる。
運転手さん「いりくんでいて、まるで身体の中みたいなんですよ、タクシーはカプセルみたいでね、へへ。」というので、
私「面白い発想ですね。だとすると我々は後に溶け出す粒のようですね♪」
運転手さん「面白いこと言いますね、なるほど、確かに粒のようだ。最近は色んなカプセルがあってね~、アレ飲めコレ飲めって、へへ。」
ドライバーの処方薬事情。道路混雑。
お神輿登場。
娘「はじめてみた~」
運転手さん「おやおや、初めてが麻布の神輿だなんて縁起がいいねえ。」娘「うん」
ニコニコと終始親切で、物腰やわらかいユニークな運転手さん。
たまにこういう運転手さんに会うのだけど、わずかな時間での何でもないやり取りって、降りた瞬間に終わってしまうので刹那的でもあるけれど、実は贅沢で、結構好き。「こんやのおきゃくさん」は、まさにドライバーの運営スタイルと似ているのかもなんて思ってみたり♪
ということで、こんやのおきゃくさんは、さっきあった運転手さん。
ピーンポーン
運転手さん「さっきは、ありがとうねえ。タクシーのるの好きかい?」
娘「うん、好き。」
母「お母さんも好きー。」
運転手さん「タクシーはわしも好きなんじゃ。色んなお客さんがいてな、出会っては別れ、出会ってはわかれじゃ。楽しいもんじゃ。もう、長いこと生きてるもんで、別れは堪えなくなったな。娘さんは出会いとなると、これからだがらな、刺激的だな、いいなあ。」
母「いいなあ♪」娘「??」
運転手さん「もう、会うこともないかもしれないが、世の中は狭いから、わからんな。今日はタクシー何色じゃった?」
娘「緑色だったよ」
運転手さん「そうじゃ、黒いのじゃなく緑色のを捕まえればまた、会えるかもしれない。無病息災、元気に大きくなるんじゃぞ。」
出会いと別れ。娘はスイミングクラブでのクラスが進級し、新しい環境がやってきました。健康第一に刺激的な毎日を楽しんで欲しいです。
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